就労継続支援B型の利用者の集め方で効果的な方法とは?
就労継続支援B型の事業所を運営していく上で、利用者が全然集まらないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
いざ、立ち上げをしてみても利用者が集まらないのであれば、経営的にも苦しくなります。
そこで、就労継続支援B型の利用者の集め方にはどのような方法があるかいくつかご紹介していきたいと思います。
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就労支援B型事業所の利用者推移
まずは就労継続支援B型事業所の利用者がどのように推移しているのか、実際のデータをもとに解説していきます。
利用者・事業所ともに増加している
こちらの資料をご覧いただくと、事業所数・利用者数ともに増加していることがわかります。
1事業所あたりの利用者は横ばい
しかし1事業所あたりの利用者の数を計算してみると、以下のような数値が出てきます。
- 令和元年:20.6人
- 令和2年:20.5人
- 令和3年:20.4人
- 令和4年:20.2人
このように1事業所あたりの利用者数は横ばい、むしろやや減少しています。近年知的障がい者・精神障がい者の利用が増えており、それに伴い就労継続支援B型事業所に参画する企業が増えています。そのため利用者も自分の行きたい事業所を選べるようになっています。
今後事業所の競争がより激しくなる可能性がある
この傾向は今後も続くと考えられているので、事業所間での競争はより激しくなることが考えられます。そのため事業所は事前に利用者を増やすための対策を立てて、実行に映しておくことが大切です。
利用者が集まる事業所の特徴
それでは実際利用者が集まっている事業所は、どのような特徴を持っているのでしょうか
- 工賃が高い
- 作業内容に興味を持たれている
- 利用者へのサポート体制が手厚い
- 利用者の目に留まっている
それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
工賃が高い
工賃が高い事業所には、利用者が集まりやすいです。これは当たり前と言えば当たり前のことですね。とは言え事業所側としては、工賃を上げることが難しいという事情も理解できます。ただ事業所間での競争が激しくなることを考えると、工賃を上げない事業所は淘汰されてしまう可能性があります。
工賃を上げるためには、生産活動で利益を上げ、その利益を工賃として還元する必要があります。工賃を上げるために、どんな仕事をしていけばいいのか考えてみましょう。
作業内容に興味を持たれている
就労継続支援B型事業所は、事業所によってできる作業が異なります。その作業内容によって、利用者は事業所を選ぶことがあります。
障がい者の方の中には、今は働けないけどいずれ働きたいという方もいます。そういう方にとっては、今後のキャリアにつながる仕事を優先的に選ぶ可能性が高いです。このように利用者の気持ちになって、どんな作業であれば興味を持ってもらえるかも考えてみましょう。
利用者へのサポート体制が手厚い
利用者にとってはどんな環境で働けるかも重要です。例えばサポートしてくれる職員さんが少ない、周りがうるさくて作業に集中できないといった環境であれば、利用者が通ってくれなくなります。
近年就労継続支援B型事業所の数が増えているので、利用者も選ぶ立場になっています。そのことを十分に理解して、働きやすいサポート体制を作りましょう。
利用者の目に留まっている
就労継続支援B型事業所の数が増えているため、中には利用者の目に留まらない作業所もあります。ホームページや看板など利用者に目に留まる回数を増やさないと、利用者を集めることは難しいでしょう。
こちらの画像は名古屋の地下鉄にあったでじるみというB型事業所の看板です。このように利用者の日常生活の中で目に留まれば、それをきっかけに問い合わせてくれることが増えていきます。こうした宣伝活動を増やすことも、考えていきましょう。
利用者の集まる事業所を作るポイント
以上の内容を踏まえて、利用者のあつまる就労継続支援B型事業所を作るポイントを解説していきます。
工賃を上げる仕組みを作る
給料が高い会社に転職するように、利用者も工賃の高い事業所を選びます。特に活動的な利用者であれば、工賃が高く働きやすい事業所を吟味するでしょう。
そのためには工賃を上げる仕組みを作らなければなりません。工賃を上げるためには生産活動で収入を得る仕組みを作る必要があります。利用者に仕事をしてもらって利益を上げて、それを工賃に反映する。その好循環が作れれば、利用者は自然と集まってきます。
利用者の目に留まるよう宣伝する
いくらいい事業所でも、利用者の目に留まらなければ利用者は増えません。そのためオフライン・オンライン両方を活用して、宣伝をしていく必要があります。
集客方法としてオフラインであればパンフレットや看板、オンラインであればホームページやGoogleマップがあります。後ほど詳しく説明しますので、そちらを参考にしてください。
就労継続支援B型の利用者の集め方
就労継続支援B型の利用者の集め方には大きく分けて以下の2つの方法があります。
・オフラインで利用者を集める方法
・オンラインで利用者を集める方法
では、それぞれどういった方法があるのか、詳しく解説をしていきます。
オフラインで利用者を集める方法
まずは、オフラインで利用者を集める方法をご紹介します。募集をかけても勝手に利用者が集まるわけではないので、様々な方法でアプローチをかけていく必要があります。
パンフレットの作成
利用者を募集するには、事業所の存在を知ってもらうことが必要です。宣伝のためのパンフレットやチラシを作成し、学校や、病院、所管の市町村役場などに配り、利用者を集めることができないか働きかける必要があります。
パンフレットやチラシを配って利用者を集めることは昔ながらの宣伝の方法ですが、需要の見込めそうなところに適切に宣伝をすることができれば、利用者の獲得に繋がります。
他の就労継続支援B型事業所
他の就労継続支援B型事業所に声をかけて利用者を集めてくる方法もあります。
利用者の中にはそこの事業所ではなく、違う事業所に行きたいという人もいます。また、自分の事業所ではなく、他の事業所で能力を伸ばさせたいという理解のある事業所も中には存在します。
就労継続支援B型以外の事業も立ち上げる
現在、就労継続支援B型事業所のみの運営をされている場合は、他の事業所も立ち上げると利用者の増加に繋がる可能性があります。
放課後デイサービス事業、就労移行支援、生活介護など他の事業所とセットでなければ就労継続支援B型の集客は難しいという実態があります。
就労継続支援B型の事業所の数はかなり多いため、他のサービスにも対応できるなどしないと、いくつも事業所を抱えているところに流れていってしまいます。
オンラインで利用者を集める方法
現代では何かサービスや商品を探す時に、インターネットやSNSで検索をするのが当たり前の時代となっています。
集客においてはやり方によっては高い効果を得られるため、多くの事業者が取り組んでいる方法です。
ホームページ
まず、自分の事業所に興味を持ってくれた人に対して、どういった事業所なのかアピールするためのホームページが必要になります。
注意点としては、ホームページは作るだけでは効果がないということです。ホームページの役割としては、事業所の情報を適切に見込み客に伝えることです。事業所の概要や、サービス内容、よくある質問など、利用者が気になるであろう情報をしっかりと伝える必要があります。
他の事業所と比較検討する上で、どういったところなのか情報が薄いと、判断が出来ずに他の事業所にいってしまう可能性が高いです。
また、ホームページはほとんどの場合、SEO対策と呼ばれるアクセスアップのための対策が行われていない場合が多いので、作るだけでは集客をすることができません。ホームページのアクセスを増加させるための方法は、下記で解説をしていきます。
ブログ
オンラインを使った集客の方法で高い効果があると言われているのが、ブログです。
ブログというと趣味のようなイメージがあるかもしれませんが、ブログに記事を投稿することによって、googleやYahoo!などの検索エンジンから集客をすることが可能となっています。
多くの大企業や中小企業は自社のホームページや、メディアにブログ機能を持たせ、検索エンジンからの集客を行っています。
就労継続支援B型であれば「就労継続支援B型+地域名」で検索上位に来るようにできれば、近くに住んでいる人を検索エンジン経由で集客することが可能になります。
SEO対策やWebマーケティングなどの専門的な知識が必要にはなりますが、軌道に乗ると集客において高い効果を発揮することができます。また、ブログは無料で始めることもできるため、広告を出すよりも低いコストで宣伝をすることも可能です。
Googleマイビジネスに登録する
特定の事業所を構える場合、Googleマイビジネスに登録することは必須となります。Googleマイビジネスに登録すると、「就労継続支援B型+地域名」で検索した時に、Googleマップに事業所の位置が表示されます。
どこかお店を探そうとした時に、Googleマップのピンを見て色々と見比べるという経験がある方も多いかと思います。
自分が住んでいる近くの就労継続支援B型を探す時に、Googleマップに表示されている事業所から探す人も一定数いるでしょう。そのため、まだ登録をしていない方は利用してみるのがおすすめです。
GoogleマイビジネスではGoogleマップに表示されやすいようにするMEO対策という方法も行った方が良いですが、少し専門的な知識がいるため、まずは登録をすることは最低限しておくと良いです。
広告に掲載する
Webサイトの中には事業所を宣伝するための広告を掲載できるところもあります。
有料な場合は広告費がかかりますが、自社の力だけでは利用者を募集する自信がない場合は、広告に掲載しても良いかもしれません。
ただ、広告費をかけても効果を得られない場合もあるため、利用には注意が必要です。
SNS
Twitter、Facebook、InstaglamなどSNSを使った宣伝方法は多くの事業所が行っています。
SNSは無料で始められるため、気軽に事業所のアピールをすることが可能です。ただし、運用の手間であったり、正しいやリ方をしないと効果がでない場合もあります。
SNSの運用は継続性が重要になってくるため、中長期で考えて運用していきましょう。
まとめ
就労継続支援B型の利用者の集め方についてご紹介をしてきました。
集客に関しては、どの事業も頭を悩ませる部分にはなりますが、就労継続支援B型の利用者集めは特に難しい事業です。単独での集客は難しいため、他の事業所を立ち上げて抱え込んで集客するのがいいでしょう。
また、インターネットをうまく活用した集客方法で利用者に対してアピールするのも効果的ですが、ある程度専門的な知識やスキルが必要になります。
もし、利用者が集まらず、資金繰りや経営に困っているという方は、弊社にご相談ください。
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